自然の番人なのかもしれません・ニホンマムシ
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撮影:星野一三雄 |
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赤色色素欠乏と思われる個体 撮影:水野伴昭 |
和名:ニホンマムシ
学名:Gloydius blomhoffii
- 分布
- 北海道、本州、四国、九州、国後島、焼尻島、天売島、佐渡島、隠岐、壱岐、五島列島、甑島列島、屋久島、種子島、伊豆大島。
- 生態
- 基本的に夜行性であり、山地森林に生息し、その周辺の田畑にも生息します。カエルやネズミなどを中心に様々な脊椎動物を食います。卵胎生で8〜9月に交尾をし翌年の8〜10月に5〜6匹を産仔します。
- 全長
- 40〜65cm
- 参考文献
- 日本動物大百科5両生類・爬虫類・硬骨魚類:平凡社
- 解説
- やや太短い体型でずんぐりした印象を受けます。体色は赤褐色が基本で左右に楕円形の暗色斑があります。斑紋の中心に暗色の点があります。頭は三角形に近い形をしています。幼蛇のしっぽは赤から黄色でこれをルアーにして餌を寄せると言われています。
強い出血毒を持っていますが、小型のヘビであるため致命傷になることは少ないですが死亡例を含めて咬傷例が毎年多く報告されます。出血毒は傷口から周辺の筋肉などを壊死させ果ては腎不全を起こして死に至る場合もあると言うことです。ハブのもつ毒も出血毒です。
- 飼育
- 毒蛇ですから飼育は自治体の許可を得なければいけません。勧めるわけではないのですが「飼いやすい」と言う意見と「飼いにくい」と言う意見のように評価が分かれるヘビです。
※2006年6月1日施行の「(改正)動物の愛護及び管理に関する法律」により「特定(危険)動物」として指定され、日本国内での飼育等には都道府県知事の許可が必要です。
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- コメント
- 確かに本土で最も危険なヘビではありますが、好んで人間に噛みつくわけではないことは知っておいてください。特に、妊娠中の雌などを踏んでしまったときなどに噛みつかれることが多いようです。捕まえることや観察することが目的でない人は離れて歩けば、まさか追ってくるようなことはありません。
餌が豊富であり本種が生息する環境はとても自然度が高い環境です。人間が近づかないように見張っているのかもしれません。
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