ヤンバルの守り神・ハブ
久米島産の普通斑紋型 撮影:星野一三雄
奄美産 撮影:「ばいかだ」
撮影:竹内 利晃撮影:寺田 考紀
徳之島産 撮影:星野一三雄

和名:ハブ(ホンハブ)


学名:Protobothrops flavoviridis 旧学名 Trimeresurus flavoviridis

分布
奄美諸島、沖縄諸島
星野確認・・・徳之島、久米島、伊平屋島
生態
山地森林を中心に広くすんでいますが餌が多い水辺などに特に多いようです。夜行性。地上性であるが木にもよく登るようです。除草中の咬傷被害が多いことから草藪などにもすんでいるようです。卵生で7〜8月に4〜15卵を生みます。ほ乳類や鳥類を中心に脊椎動物を食べています。
全長
100〜220cmですが250cmに及ぶ個体もいるようです。
参考文献
日本動物大百科5両生類・爬虫類・硬骨魚類:平凡社

解説
とても美しい個体がいるようですが、何より世界的にも恐ろしい毒蛇の一つです。毒の強さはさほどではないようですが毒の注入量が多く死に至ることもあるようです。積極的に捕獲・駆除されていますが...。
徳之島産の個体が最も気が荒いようです。
生息している島などにより模様が異なっています。百聞は一見に如かず、以下に「ハブの館」の図鑑に直接リンクしています。
飼育
飼育しますか...?
※2006年6月1日施行の「(改正)動物の愛護及び管理に関する法律」により「特定(危険)動物」として指定され、日本国内での飼育等には都道府県知事の許可が必要です。
コメント
初めてハブセンターで生きている個体を見たときから恐怖心を植え付けられてしまいました。あの目。動き。毒牙の大きさ。フィールディング中には出会わないことをいつも祈っています。でも、出会わないのは個体数が減少してきているからでしょう。少し残念なような気もします。また、彼らが長い間南西諸島の森林に人を近づけなかったのも事実でしょう。ヤンバルの守り神なのかもしれません。難しい問題ですが、かつて駆除のためにマングースを野山に放したことは有名です。今ではそのマングースが問題を起こしているようですが。
でも、これがまたなかなか出会えないんですよ。今じゃ、すっかり沖縄に行ったらハブと出会えないかなー、なんて考えてしまっています。 また、外来種のタイワンハブも問題視されています。
さらにサキシマハブが本島に移入されており、逃げ出した個体などが問題になっています。ホンハブとサキシマハブの交雑種も発見されており血清が効かない、という危険性も示唆されています。
写真を提供してくださった「ばいかだ」さんと竹内利晃さんとダイレクトリンクに快諾下さった寺田 考紀さんに心から感謝しお礼申し上げます。「ばいかだ」さん、竹内利晃さん、寺田 考紀さんにメールを送りたい方は私、星野まで。 ※スパム対策のためメールアドレスの「@」の部分を「☆」に変えています。恐れ入りますが、メール作成画面起動後「宛先」欄の「ihoshi☆mb.infoweb.ne.jp」の中の「☆」を「@」に書き換えて下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。




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