秘境に住む者・サキシマバイカダ
西表島産 撮影:寺田 考紀
西表島産 撮影:「ばいかだ」宮古島産 

和名:サキシマバイカダ


学名:Lycodon ruhstrati maltifasciatus

分布
西表島、石垣島、宮古島
生態
森林とその周辺に生息していて、トカゲ類を食っていると思われます。夜行性の上樹上性であるのでなかなか目に付く機会がないようです。繁殖は不明ですが5月に6卵を生んだ記録があるようです。
全長
70〜80cm
参考文献
日本動物大百科5両生類・爬虫類・硬骨魚類:平凡社

解説(05/19更新)
マダラヘビ属ではありますがオオカミヘビの仲間に近いとされます。大陸に分布するバイカダD.ruhstratiの亜種です。
模様はシロマダラによく似ていて灰色地に黒色横帯です。この横帯は体の後半部では幅が狭くなるのですが宮古島産の個体はあまり幅が変わらないようです。
体は細長く1mの個体でも小指ほどの太さしかありません。
最近まで大変、発見例が少なく生態もほとんどよくわかっていません。環境庁から希少種に指定されています。
飼育
シロマダラ同様餌の確保がすべてでしょう。ただし、樹上性ですから高さもあるケージで木の枝などが必要かもしれません。
現在、寺田考紀さんが飼育に挑戦中です。入手固体の状態が良かったのでしょうか、順調に餌なども食べているようです。こちらから寺田さんの飼育レポートに行けます。
コメント
トカゲ食いで、珍しい、と言うようにまさに「先島諸島のシロマダラ」と言うべきヘビです。魅力的ではありますが飼育は難しいでしょう。 写真を提供してくださった寺田 考紀さんと「ばいかだ」さんに心から感謝しお礼申し上げます。寺田さんと「ばいかだ」さんにメールを送りたい方は私、星野まで。 ※スパム対策のためメールアドレスの「@」の部分を「☆」に変えています。恐れ入りますが、メール作成画面起動後「宛先」欄の「ihoshi☆mb.infoweb.ne.jp」の中の「☆」を「@」に書き換えて下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。

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