西表産 |
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与那国産 |
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宮古産 上すべて撮影:星野一三雄 |
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石垣産 撮影:寺田考紀 |
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と、書いたのが今は昔の1998年くらいのお話。 そのくせに、まともに記録をとっていなくて恥ずかしい限りなんですけども。 2008年の場合は5月終わりに交尾、6月30日に脱皮、7月13日に5個を産卵。卵の大きさは3cmくらい。 サキシママダラの繁殖はココにポイントありです。実はアカマタの繁殖が難しい理由に、産卵後にメスが卵を食べてしまう、という話を聞いたことがあり、もしかしたら悪食で知られるサキシママダラも、その可能性があるのでは、と考えていたのですが、今回の繁殖でその決定的瞬間に出くわしました。まさに産卵後にメスが卵を食べてしまっていたのです。 卵は、その後、無加温の室温で72日後に孵化しました。孵化した幼体は小さく全長20cm程度です。
繰り返すようですがこんなヘビの飼育繁殖法の確立を目指していきたいものです。 コイツらが、自分の卵を食べてしまうことに、もっと早く気づいていれば、もっと早くに、この一歩が踏み出せたモノを...
写真を提供してくださった寺田 考紀さんに心から感謝しお礼申し上げます。寺田さんにメールを送りたい方は私、星野まで。 ※スパム対策のためメールアドレスの「@」の部分を「☆」に変えています。恐れ入りますが、メール作成画面起動後「宛先」欄の「ihoshi☆mb.infoweb.ne.jp」の中の「☆」を「@」に書き換えて下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。
4月に交尾をして6〜7月に産卵をした報告があります。
餌はピンクマウスを与えていますが1回に2匹くらいは与えた方が良さそうです。非常にはじめは臆病でずっと、丸まっていましたが比較的すんなりと餌付きました。特にピンセットで目の前に持っていくと多少刺激を与えた後でも食いついてきます。ただ、あまり大きな餌を飲み込むのは得意ではないようなので小さめの餌を多めに与えた方がよいでしょう。
湿度が低いと脱皮不全を起こすようなので湿度は高めがよいように思えます。18℃くらいでも餌を食いましたが消化のためにはもう少し高い温度で飼育した方がよいでしょう。
生息地では木にも登っていましたので多少立体活動をできるようにした方がいいかもしれません。
で、それから10年後の2008年現在、西表島産と与那国島産の個体を飼育していますが、ようやく念願の繁殖までこぎ着けました〜!
通常は無加温で雌雄を別々に飼育。冬は室温で越冬。たぶん10〜18℃くらいで推移。12月くらいから2月一杯くらいまで無給餌。で、3月一杯は餌を食わせまくります。
4月に入ってから、二週間に一回くらいの割合で雌雄を同居。でも、だいたい一発で交尾をします。
5卵のうちの一つを半ば飲み込んでいる現場でしたので、それを引き離そうとしたのですが、結局くっついているしまっていたので、1つは食べられてしまい、もう一つは引き離そうとしているときに破損してしまい、無事に回収できたのは3卵だけでした。
顔つきも本土にはない顔つきでちょっと、ニシキヘビを思わせます。後は臭いを出さなければ良いんですけど。洗ってもなかなか臭いは落ちません。
そして、ようやく、私はその一歩を踏み出せたような気がします。