古からの守り神・アオダイショウ
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撮影:星野一三雄 |
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撮影:ばいかだ | 撮影:河村衛 |
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典型的な斑紋の幼蛇 |
"シロヘビ(アルビノ)"の幼蛇
和名:アオダイショウ
学名:Elaphe climacophora
- 分布
- 北海道、本州、四国、九州、国後島、奥尻島、佐渡島、伊豆大島、新島、式根島、神津島、隠岐、対馬、壱岐、五島、薩南諸島。南限はトカラ列島の口之島。
- 生態
- 山地森林から平地の人家まで広い範囲に生息します。5〜6月に交尾をして7〜8月に4〜17卵を産卵します。大きな卵を少数産卵するタイプと小さな卵を多数産卵するタイプがいるようです。
(以下「ばいかだ」著:「日本の蛇」より)昼行性・樹上性。ふりかかる火の粉を払う程度に気が荒いです。ネズミ類・小鳥・鳥の卵。幼体はカエルやトカゲも食べます。
- 全長
- 110〜192cm
- 参考文献
- 日本動物大百科5両生類・爬虫類・硬骨魚類:平凡社
爬虫類・両生類800種図鑑:ピーシーズ
- 解説
- 体色は褐色がかったオリーブ色ですが青みが強い個体や緑が強い個体などがいるようです。不明瞭な暗色縦条が4本あります。幼蛇には縦条ではなく梯子状の横帯があります。しかし中にはほとんど縦条がないような個体も見られます。
本土では最大のヘビで人家付近にも多いために目にする機会も多いです。
山口県岩国市の白化個体群「岩国のシロヘビ」(撮影:姉崎悟)は天然記念物でもあり有名ですがまれに野外でも見つかることがあり新聞などをにぎわせます。また、観光地などで「シロヘビ様」と言って祀っていることもありますが、アオダイショウではなくアメリカ原産のラットスネークの白化型であることが多いようです。
- 飼育法(2009/04/12更新)
- 一般的なヘビの飼育法です。
私は現在(2009年)も成体2、亜成体6、幼体2を飼育中で、とりあえず計画的に毎年繁殖させています。ですから自分でいうのもなんですが、まあ人様に尋ねられても自信を持って「アオダイショウ、こう飼うべし」みたいなものがわかってきたつもりですので、ここに紹介する飼い方で、おおむね間違いはないのではないかと思っています。
基本的な飼育法はコチラを参考にしてください。
で、上のリンクは、私が書いたこととはいえ、そのうちいつかはリンク切れになってしまうでしょうから、ごく基本的なことをここに箇条書きにしいちゃいましょう。
- 飼育容器は、小さいうちは30cmほどのプラケ、成体は70cmほどの衣装ケース
- しっかりフタができて、通気性を確保
- 床材は新聞紙、キッチンペーパー、ウッドシェイブなど、容易に交換できるもの
- 全身が浸せる水容器を常設する
- 保温は必要ないが、念のため飼育容器の床面積の半分程度をシート式のヒーターなどで保温した方がよい
- 植木鉢を割ったものを設置する
- エサはヘビの大きさに合わせた冷凍のマウスを解凍して与える
- 給餌は週に1回程度でよい
- 冬季は冬眠をさせて良い
給餌に関してですが、基本的に解凍したマウスを置いておくだけで食べる個体が普通です。しかし、真夏や晩秋、初春などの時期には、ガクッとエサを食べなくなる個体がいます。そのような時期の前には、十分に給餌をしておく方がよいでしょう。
とにかく、ヘビの飼育はエサを食わせることに成功すれば、継続的な飼育が可能ですので、逆に言うとマウスをエサにすることに抵抗がある方は、ヘビの飼育はできない、と考えましょう。
- コメント
- ポピュラーなヘビですが大きさもほどほどで、何よりも餌の食いがよいのでとても飼育しやすく良いヘビです。
最近は本種が住めるような家が少なくなってきたようですがそれでも、町中で見つかったりします。家の守り神としてこれからも大切にしていきたいです。
写真と情報を提供してくださった「ばいかだ」さんと姉崎 悟さん、河村さんに心から感謝しお礼申し上げます。「ばいかだ」さん、姉崎さん、河村さんにメールを送りたい方は私、星野まで。 ※スパム対策のためメールアドレスの「@」の部分を「☆」に変えています。恐れ入りますが、メール作成画面起動後「宛先」欄の「ihoshi☆mb.infoweb.ne.jp」の中の「☆」を「@」に書き換えて下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。
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