幻のヘビ(宮古編)・ミヤコヒバァ
撮影:高橋 健

和名:ミヤコヒバァ


学名:Amphiesma concelarum

分布
宮古島。周辺の島々にも分布していると考えられます。
生態
水辺や森林に生息していると思われカエルを食べていると思われます。夜行性と思われますが朝方や夕方に発見されることが多いようです。数が少ないと思われ生態はほとんどわかっていません。
全長
39〜59cm
参考文献
日本動物大百科5両生類・爬虫類・硬骨魚類:平凡社

解説
ガラスヒバァA.pryeriの亜種でしたが1997年に独立種とされました。ガラスヒバァに似ているようですがガラスヒバァで目立つ明色斑紋が本種では目立たず、首にVまたはY字型の斑紋がありません。
後牙類の毒蛇ではありますが毒自体は弱く咬傷例はありません。生息密度が低く発見例が多くありません。環境庁指定の絶滅危惧種Ⅱ類。
飼育
生息数が少ないので飼育はすすめられませんがヒバカリと同様でよいのではないでしょうか。とにかく何を主食にしているのかもわかっていないのですから。
コメント
宮古島はサンゴ礁が隆起してできた島と言われており島内に山地と大きな陸水がありません。また、広い森林もなく島内にある小さな森に動物達が生息しています。
一方で川が少ないことから海の透明度が高く絶好のダイビングスポットとして注目をされ始めています。島の中心は平良市で想像以上に開発が進んだ街でした。また、道路の整備が進んでおり人間は非常に住みやすい島です。
しかし、住宅地と耕地への土地開発が急激に進んでおり本種のように非常に限られた分布を示す動物への影響は避けられません。せめて、現在残っている森やわずかな湿地は残した開発計画をして欲しいものです。
写真を提供してくださった高橋 健さんに心から感謝しお礼申し上げます。高橋
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