一応毒を持ってるんですけど...飼っちゃだめですか?・ヤマカガシ
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成体(宮崎県産) | 幼体 (宮崎県産) |
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撮影:星野一三雄 |
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東日本産 撮影:ばいかだ | 西日本産 撮影:みるかし姫 |
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色彩変異(赤抜け) 撮影:水野伴昭 |
※お断り!!・・・ヤマカガシは安全なヘビではありますが、実際に咬傷被害例があります。ヘビに慣れていない方、咬まれて何らかの健康被害が現れても自己責任がとれない方は写真のように手に持ったりしないで下さい!!ヤマカガシに咬まれて起こってしまった事故に対して当方は何ら責任を持ちません。
ヤマカガシ黒化型(2005/12/15更新)
ヤマカガシアルビノ個体(撮影:小菅)
和名:ヤマカガシ
学名:Rhabdophis tigrinus tigrinus
- 分布
- 本州、四国、九州、佐渡島、隠岐、壱岐、五島列島、甑島列島、屋久島、種子島。国外の沿海州から中国南部、台湾に分布するのは別亜種のタイリクヤマカガシ。
- 生態
- 山沿いの田んぼや川沿いに生息しています。カエルやオタマジャクシ、魚などを好んで食べているようです。秋に交尾をし、翌年の初夏に産卵をすることから冬眠明けに体内で受精すると考えられています。
- 全長
- 70〜150cm
- 参考文献
- 日本動物大百科5両生類・爬虫類・硬骨魚類:平凡社
- 解説(2007/09/30更新)
- 生息地では普通のヘビです。褐色の地色に黒い斑紋と赤、黄、深緑が混ざるカラフルな体色です。幼蛇はさらに赤や黄色が目立ちます。
ただし、地域によって体色の変異が多く黒変種も知られています。特に西日本では地味な体色の個体が多いようです。またシマヘビのように全身が黒色になる「黒化型」も知られており、シマヘビの「カラスヘビ」とはまた違った趣の美しさです。
滅多にかみつかず、おとなしいのですが比較的強い毒を持っていることが知られています。実際に咬傷でなくなった方もいるようです。また、首筋から毒を分泌し、これが目に入ると失明をするおそれもあるそうです。このため頚部を広げて威嚇姿勢をとることもあります。で、ついに私もヤマカガシさんから頚部を広げて威嚇してもらえました!!
- なんて、すっとこなことを言っていたら、マジで目に入っちゃいました...いや、わからんのですけどね。ヤマカガシを素手で捕まえた後に、その手で目をこすったら、目がヒリヒリして...これって、やっぱり頚腺毒?
- 飼育
- どちらかというとヒバカリと同様の飼育が良いと思われます。餌はカエルやドジョウが良いようですがマウスにも餌付けてバラエティー豊富に餌を与えた方がよいようです。マウスのみではあまり長生きしないようです。
基本的に飼育は容易で良く人に慣れるようです。また、夏場に多く活動しているのを見ると冬にしっかりと冬眠させて温度の高いときにしっかり、餌を食わすのがよいと思われます。
※2006年6月1日施行の「(改正)動物の愛護及び管理に関する法律」により「特定(危険)動物」として指定され、日本国内での飼育等には都道府県知事の許可が必要です。本ページの飼育下の画像はすべて2006年6月以前に撮影されたものです。
- コメント
- 子供の頃に良く川で捕まえてはおもちゃにしていました。最近はカエルが少なくなったために本種も少なくなり始めているようです。
毒はあるのですが、とても興味深い種です。
- 写真を提供してくださった「ばいかだ」さんとみるかし姫さんと水野伴昭さんと小菅さんに心から感謝しお礼申し上げます。「ばいかだ」さんとみるかし姫さんと水野伴昭さんと小菅さんにメールを送りたい方は私、星野まで。 ※スパム対策のためメールアドレスの「@」の部分を「☆」に変えています。恐れ入りますが、メール作成画面起動後「宛先」欄の「ihoshi☆mb.infoweb.ne.jp」の中の「☆」を「@」に書き換えて下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。
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