新潟県立 自然科学館 プラネタリウム夏番組
         「星夜の花嫁」〜夏の天の川めぐり  


      (3)天の川を見る


先生「今度は,わし座のずーっと下の方を見てごらん。6つの星が,小さなスプーンをふせたみたいに並んでいるんだが,わかるかな。この星の並びを「南斗六星」というんだ。」



セイヤ「南斗六星はいて座の一部だよ。」
先生「そのとおり。上半身は人間,下半身は馬という,変わった格好の星座だ。」
男の子「どっかけがでもしたの?いて!って。」
セイヤ「本当に知らないのか?射手っていうのは弓を射(い)る人ってことだよ。」
先生「そうだね。次に,いて座がつがえた矢の先を見てごらん。赤い星があるだろう。この星は「アンタレス」っていうんだ。」
先生「アンタレスは,ギリシャ語で「火星に対抗するもの」という意味があり,さそり座にある星だ。さそり座はアルファベットの「S」の字のかたちなんだよ。」

先生「今度は,さそりのしっぽの先を,双眼鏡で見てみよう。目で見ても小さな雲のように見えるんだが,これはM(メシエ)6とM7という星団だ。」
セイヤ「なーんだ,これ。ちっともきれいじゃないや。」
先生「でも,こうして小さな双眼鏡でも自分で見つけられると感動するぞ。」

先生「今度は,となりのいて座の方に双眼鏡を向けてみよう。南斗六星の根元のちょっと下のあたり・・・。」
女の子「わあ,星がいっぱい。」
先生「その中に,白く島のように見えるところがあるだろう。これが「M8,干潟(ひがた)星雲」っていう天体なんだ。」
セイヤ「えっ赤くない。」
先生「ああ,人間の目は,暗い光の色を見分けられないからね。でもさ,自分の目でこんなふうに見えるなんてすごいだろ。このあたりは濃い天の川の中なのに埋もれないでさ。」
女の子「先生,濃い天の川って?」
先生「ああ,そうだ。言ってなかったね。いて座のあたりは,天の川が一番濃いところなんだ。でも,今は,月があるから見えにくいなぁ。夜中になれば月が沈むから,そうしたら見えるかもな。」
セイヤ「見えたって,たいしたことないと思うけど。だって,日本じゃどんな田舎にいってもぼんやりとしか見えないって,本に書いてあったもん。」
先生「そうだな。天の川は,とても淡い光だから,なかなか見るのは難しいんだ。町の光にじゃまされてね。でも,見もしないで,たいしたことないって言うのは悲しくないかなぁ。」
セイヤ「だって・・・・。」
先生「それに本で読んだからって,わかったって言えるのかな。実際に体験して,始めてわかったって言えるんじゃないか・・・私はそう思うけど。」
先生「みんなも,もし夜中に起きたら本物の天の川を見てほしいな。さて,夜もふけたし,星空観察はおしまい。次はお待ちかねの・・・・・。」

男の子「きもだめし!」
女の子「きゃー,やだー。」

*プラネタリウム夏番組「星夜の花嫁」は,6月13日より 8月30日まで 新潟自然科学館で投影されていました。
       
 星夜の花嫁

  脚本 波田野聡美(五藤光学研究所)   演出 奥木 普(五藤光学研究所)
  企画 伊藤紀幸(新潟県立自然科学館) 制作 株式会社五藤光学研究所
       キャスト(声優) セイヤ・・冬馬由美  先生・・平野正人  男の子・・佐藤智恵
   女の子・・鈴木砂織  ?・・矢島晶子 
  

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