コラム第45回 この夏話題の天文現象「ペルセウス座流星群」と「木星食」 最終更新 2001年8月14日18:00 トップページへ戻る |
2001年ペルセウス座流星群 観望記新潟では天候に恵まれず9〜13日の明け方まで,ほとんど星空を見ることができませんでした。全国的にも,極大予報日の12〜13日の夜は,関西,中部,四国を除いて,天候に恵まれた地域は少なかったようです。 翌,13日は,午前中から晴れ間が広がり,久しぶりに星空を見ることができました。さっそく観望にでかけたものの,思った以上に透明度が悪く,条件の良い撮影場所を捜して2時間以上車を走らせることになってしまいました。 結局,中蒲原郡村松町の安出地域に観測場所を定め,準備を終える頃には午前0時近くになっていました。 撮影当初は3〜5分に1個の割合で群流星が流れていたのですが,月明かりの影響が出始めた14日0時30分過ぎからは,ぐっと数が減り,2時間近く空を眺めていましたが,見ることができた流れ星は20を越えませんでした。 ![]() 撮影は2台のカメラを使い,1台は標準レンズで輻射点を,もう一台は35mmの広角レンズで夏の大三角をねらいました。 マイナス等級の明るいものがなかったため,ひっかき傷のような写り方しかしてくれませんでしたが,30枚ほどのうち3枚に流れ星が写っていました。その内の2枚を掲載します。できるだけ確実に撮りたいなら輻射点付近を標準レンズでねらうというのが良いように思います。 次に注目の流星群は,なんといっても「しし座流星群」。当日天候に恵まれることを期待しています。 |
| [写真データ] (上)カシオペヤ座を流れた流れ星 2001.8.13 23:53〜58 50mmF2.8 (下) こと座付近を流れた流れ星 2001.8.14 00:08〜13 35mm F2 ASA800ネガ ガイド撮影 流れ星周辺のみトリミング |
[ペルセウス座流星群] スッと光る筋を残して一瞬で消えていく流れ星は,何度見ても印象深いものです。流れ星は,宇宙空間に漂う数十グラム以下のちりが大気圏に突入し,大気との摩擦によって周囲の気体が発光する現象です。
普段夜空の暗い所であれば一時間に数個の割合で見ることができます。ところが,毎年決まった時期に、特定の方向(星座)からの流れ星がたくさん見られることがあります。これらは「流星群」と呼ばれ,毎年8月には「ペルセウス座流星群」「みずがめ座ι(イオタ)流星群」「はくちょう座流星群」がピークを迎えます。 流星群のもととなるちりは,彗星がばらまいていったものであると考えられています。彗星は汚れた雪だるまのようなもろい天体で,太陽に近づくと大量のちりをまき散らします。それが幾度となく繰り返されるうち、ちりは彗星の軌道に沿って広がっていきます。そのちりの群れと,地球の軌道がごく接近した時期に,多くの流れ星が見られるというのです。 夏の流星群の中では,お盆のころにピークを迎える「ペルセウス座流星群」(出現期間8月上旬〜20日ごろ)がおすすめです。今年の極大予報日(8月12〜13日)は,午後11時を過ぎると下弦の月が昇ってきます。それ以降は月明かりの影響を受けますが,明るい流れ星も現れるので目が離せません。どの辺りを見れば良いかという質問がよく来るのですが,流れ星の流れはじめる場所は決まっていないので,輻射点に近い,カシオペヤ座かペルセウス座あたり,あるいは,月明かりを避けて,天頂から西に見られる「夏の大三角」あたりをながめるのがいいかもしれません。その他注意することとして防虫対策をお忘れなく。また,ペルセウス座流星群の流れ星は,極大予報日の前後数日間もたくさん流れます。*上のモデル図では,地球と彗星の軌道が2カ所で交わっているように見えます。しかし,実際にはお互いの軌道が傾いているので,1カ所しか交わっていません。 |
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2000年のペルセウス座流星群の観察 日本流星研究会のホームページへ |
[木星食]明け方東の空に姿を現すようになった木星が月齢26の細い月にかくされる「木星食」が8月16日の未明に全国で見られます。 隠れていく様子は,肉眼でもわかりますが,双眼鏡や望遠鏡を使うと,衛星イオを皮切りに木星本体が約60秒かかって隠れ,さらに残りの3つの衛星も順に隠れていく様子がわかり,より楽しめるでしょう。詳しい時刻は下の欄を参照ください。なお,潜入のころの高度は新潟で20度,出現が30度ほどなので,北東k の開けた場所が必要です。 1997年には土星食が全国で見られましたが,夜間,日本全国で見られる木星食は1944年3月7日以来,実に57年ぶりになるそうなので見逃さないようにしたいものです。 |
新潟では天候に恵まれ木星食の全行程を見ることができました。 木星食の画像集のページへ これまでのコラムへ |