1997年10月16日 新潟日報夕刊「ホワットくんの自然・科学案内」掲載 |
![]() |
|
|
| 夕方,南西の空を眺めると,金星,木星がまぶしいほどの光を放っています。実は他の太陽系の惑星たちも冥王星を除いて集合していて,12月の初旬には月が加わって豪華な太陽系の天体ショーを見ることができます。これら惑星の見つけ方と口径の小さな望遠鏡で見える姿を紹介しましょう。 〔水星〕 太陽の一番近くにある惑星のため,,離れたとしても日没後1時間程度で沈んでしまいます。このため見たことがある人は少ないです。光度は0〜-1等と十分な明るさがあるのですが高度が低いので午後5時頃までに見つけておきたいところです。12月2日は真上(北)に月齢2.4の細い月があり,よい目印なってくれます。双眼鏡に月を入れておいてそのまま下の方に下ろしていけば途中で視野に入ってくるでしょう。 〔火星〕 NASAのマーズ・バスファインダーの探査で話題となりました。現在は地球から遠ざかり望遠鏡で見ても赤い円盤状にしか見えません。それでも1.1等の赤い光を放ち,金星の近くに輝いています。次回の接近は1999年5月のことになります。〔金星〕 ![]() まだ明るさの残る南西の空で「宵(よい)の明星」として一際明るく輝いています。 ,12月7日には最大光度になります(光度-4.7等)。望遠鏡で見ると写真のような半月状の姿を見ることができます。金星は地球の内側を回る惑星のため,満ち欠けをします。これから形が半月〜三日月状へと急速に変化していくので望遠鏡でも絶好の観望対象になります。 昼間の青空でも見つけられる可能性がある時期になってきました。透明度の良い時など,太陽の東側約40度のところを注目してみましょう。 |
〔木星〕 南西の空に明るく輝いています。今の時期は,金星に次いで明るく(光度-2.1等)午後9〜10時まで見えていることもあって,「あれは何という星ですか?」という問い合わせも多く寄せられます。望遠鏡で見ると,表面に縞模様が見え,そのまわりを目まぐるしく行き交う4つの月「ガリレオ衛星」も見ることができます。 〔土星〕 環を持つ星として人気の高い土星は,南の空に0.6等の明るさで輝いています。金星や土星には及ばないものの,周囲の星よりは明るくすぐ見つけることができるでしょう。10月16日の明け方,月に隠される土星食が見られ話題になりました。土星の環は,口径5cm程度の望遠鏡に30倍ほどの倍率をかければ見ることができます。ただし思いの外小さいので驚くかもしれません。 今から2年前,環が見られなく現象が見られましたが,現在は少しずつ開いてきており,均整のとれた姿を一晩中見せてくれます。 [天王星・海王星] それぞれ5.9等,8.0等の明るさで,金星と木星の間に位置しています。肉眼で見つけることは無理ですが,赤経・赤緯の表示できる望遠鏡を使って導入することができれば,恒星とは違う青い円盤状の姿を見ることができるでしょう。 *惑星の写真はいずれも自然科学館60cm反射望遠鏡による |
| トップページへ戻る |