春の大三角形・おとめ座 
久しぶりに晴れた5月のある日。日が落ちるのがずいぶんと遅くなったことに気づきます。 
 ふと南の空を見上げると,春の星々がまたたいています。

春の大三角
 頭の上にある北斗七星のひしゃくの柄のカーブをそのままのばしていけば,うしかい座のアークトゥルスが一きわ明るくオレンジ色の光を放っています。さらにのばしていくと白っぽく光るおとめ座のスピカへとつながります。
 今度は,アークトゥルスとスピカで大きな三角形を作る星をさがしてみましょう。 これがしし座のデネボラで,この三角形を「春の大三角」といいます。春の大三角形は意外と大きく,28mの広角レンズを使ってもぎりぎり入るか入らないかです。

おとめ座
 白く輝くスピカを含む「Yの字」に似た星の並びの星座です。スピカは,その色から日本では「真珠(しんじゅ)星」とも呼ばれていました。光の速さで350年ほどのところにある高温(約2万度)の星で,2つの星がくっつきあいながら回っている星です。純白に輝く女性的なスピカと,オレンジ色に輝く男性的なうしかい座のアークトゥルスとを一つのカップルに見立てて「春の夫婦(めおと)星」とも呼ばれていました。
 星座絵で描かれているおとめは,ギリシャ神話の農業の女神「デメテル」,あるいは,その娘である豊作の女神「ペルセポネ」の姿であるともいわれています。その乙女の持つ麦の穂先の部分がスピカにあたり,ラテン語で「とげとげした穀物(こくもつ)の穂(ほ)」を意味しています。
 この星座には, 中口径以上の望遠鏡で楽しめるポリマという美しい二重星があります。
 

参考文献: 野尻 抱影著「星の神話伝説集成」(恒星社厚生閣)
        林  完次著「宇ノ名前」(光琳出版社)

 写真データ 1997.5.5  PM8:55〜9:00
     20mm F3.5(4..0に絞る))  フジカラーASA800ネガフィルム
     撮影地 中頸城群清里村「星のふるさと館」前駐車場 
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