太陽表面の様子 2001年4月2日(月)9:26
    
肉眼で見える黒点の拡大画像
(右はデイスターフィルターによるHα線 画像 フレアが発生中)
 太陽は,私たちにとってなくてはならない天体です。直径が地球の110倍ある太陽は,水素の核融合反応によってつくり出されるエネルギーで輝いています。

[太陽面の観察]
 太陽の表面の様子を望遠鏡で見ると,ほくろのような黒い点があることに気づきます。これは「黒点」と呼ばれていて,よく観察すると真っ黒な部分とその周囲をとりまく薄暗い部分があることがわかります。太陽の表面温度は約6000度ですが,黒点は約4000度と低くなっており,これが黒く見える正体です。

[黒点のできるわけ]
 地球に北極や南極のような磁場があるように太陽にも磁場があります。 さらに,太陽も自分で回転(自転)しています。 地球では,どこでも自転の速度が同じですが 太陽はほとんど気体でできているので緯度によって速度が違います。 特に,赤道付近が速く,磁場はその回転に引きずられて複雑に変化します。 そして,非常に強くなると表面から離れることもあります。 その磁場の離れた後の表面が黒点と考えられています。

[黒点の観察]
 大きな黒点は,2つ対(つい)になって並んでいるものが多く見られます。これは,磁力線の出口と入り口で,そのまわりに小さな黒点がたくさんあるものを「黒点群」といいます。数日観察していると,日々形をかえながら太陽の自転((25.4日,地球からみると27.3日)につれて移動していくのがわかります。これらの黒点の寿命は短いもので1〜2日,長いものになると2〜3カ月,太陽面をにぎわせるものもあります。

 この他,太陽全面に粒状斑(りゅうじょうはん)と呼ばれるつぶつぶや,白斑(はくはん)と呼ばれる白い部分が見えることもあります。 

(参考文献)
「スカイウォッチング事典 1995〜2000」朝日新聞社
「図解雑学 天文学」ナツメ社
[黒点の数と太陽活動]
 太陽の活動の活発になると,複雑で大きな黒点が多く見られるようになります。こうした時期は, フレアと呼ばれる大爆発がたびたび起こり,巨大な炎を立ち上げます。 巨大なフレアが発生すると,それに伴って高エネルギーのX線,ガンマ線や電子のような粒子が宇宙に放出されます。 その一部が地球に降り注ぐと,オーロラをつくったり電波傷害を及ぼしたりします。詳しい原因はまだよくわかっていませんが, 黒点の数は,ほぼ11年の周期で増減を繰り返します。前回の極大期は2000〜2001年ごろで,にぎやかな太陽表面の様子を見ることができました。

巨大黒点出現(2001年3〜4月)
 

同黒点の2周期分の画像
 


[太陽観察の注意点]
 望遠鏡を使って太陽を見る場合は,失明の恐れがあるため付属のサングラスやサンプリズムを使って明るさを抑えなければなりません。 これらがない場合は,接眼レンズの後ろに白い紙をおいて,太陽像を投影して見る方法もあります。いずれにしても,まちがって直接のぞくことがないよう,細心の注意が必要です。
 また,市販の遮光板(しゃこうばん)を使うと,大きな黒点を肉眼で見ることができますが,この場合でも長時間見続けるのは避けましょう。

巨大プロミネンスの画像2001年11月4日
  

月が太陽を隠す日食(部分日食)の画像
 
一週間の黒点の動き(2000年2月29日〜3月6日アニメ gif)
おまけ  昼間に撮影した金星  昼間に撮影した水星

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