日本一の分類困難種!?・オオシマトカゲ
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小宝島産 撮影:星野一三雄 |
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徳之島産 撮影:星野一三雄 |
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撮影:姉崎 悟 |
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和名:オオシマトカゲ
学名:Plestiodon marginatus oshimensis 旧学名Eumeces marginatus oshimensis
- 分布
- トカラ列島の小宝島、宝島、諏訪之瀬島、奄美群島
- 星野確認・・・小宝島、宝島、徳之島、奄美大島、加計呂間島
- 生態
- ニホントカゲと似ています。割合と開発が進んだところでも見られます。奄美大島で7月頃に卵が見られるそうです。
- 全長
- 200mm。頭胴長は60〜100mm。
- 参考文献
- 日本動物大百科5両生類・爬虫類・硬骨魚類:平凡社
爬虫類・両生類800種図鑑:ピーシーズ
Junko Motokawa and Tsutomu Hikida.2003.Genetic Variation and Differentiation in the Japanese Five-Lined Skink, Eumeces latiscutatus.ZOOLOGICAL SCIENCE Vol.20(2003)No.1.97-106
- 解説
- 別亜種のオキナワトカゲとは尾の黒色縦条が3分の1未満であることから見分けがつくらしいです。奄美群島の各島々に生息していますが島によって体色や体列鱗数(背中の鱗の数)に違いが見られるため分類がかなり不安定だそうです。
- 飼育
- ニホントカゲに準じて良いでしょう。
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- コメント
- オキナワトカゲと同様に見ていないので何とも言えませんが自分に余裕があれば分類の混乱の元になっているそれぞれの島の個体をすべて見に行きたいです。
などと、最初の頃は書きましたが2004年現在、私自身でオオシマトカゲを4つの島(奄美大島・徳之島・宝島・小宝島)で見ることができました。
ま、当然ですが見ただけじゃ何にもわかりません。ただ、偶然かもしれませんが小宝島のオオシマトカゲはえらく大きかったように感じます。なんかキシノウエみたいな...
ただし、トカラ列島ではイタチなどの移入動物の影響で激減している島があるようです。また、環境庁の指定の個体群になっている島もあるようです。分類よりも何よりも彼らの永遠の安息があることを望んで止みません。
今までは悪石島以北のトカラ列島の個体群はニホントカゲと考えられていたのですが、諏訪之瀬島の個体群は本種であると考えられるようです。
写真を提供してくださった姉崎悟さんに心から感謝しお礼申し上げます。
※ 「日本動物大百科5両生類・爬虫類・軟骨魚類」ではオキナワトカゲの亜種としての本種を疑問視していますが、ここではあえて千石(1996)に従ってみました。理由は...分けた方が「おもしろい」からです。
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