たぶん世界でもっとも絶滅に近い爬虫類・イヘヤトカゲモドキ
撮影:星野一三雄

和名:イヘヤトカゲモドキ


学名:Goniurosaurus kuroiwae toyamai

分布
伊平屋島
生態
クロイワトカゲモドキと同様です。
全長
140〜190mm
参考文献
日本動物大百科5両生類・爬虫類・硬骨魚類:平凡社
爬虫類・両生類800種図鑑:ピーシーズ
改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物:環境庁(2000)

解説
以前はマダラトカゲモドキに分類されていた伊平屋島の個体群が亜種に分けられたものです。胴部の明色部分は桃色がかっていて3または4本の横帯になっています。この横帯の間には同じ色の斑点などが見られない点でマダラトカゲモドキと区別されます。
もちろん、沖縄県指定の天然記念物であり、さらに環境省版レッドデータブックでは最悪のカテゴリーである「絶滅危惧IA類」になっています。
飼育
天然記念物なので飼育は許されていません。
コメント
伊平屋島には2度行きました。その時に何頭か見ることができたのですが、ハッキリ言って壊滅的でしょう。
最初に行ったときにあった生息地は、二回目に行ったときは無惨にも土砂に埋まっており、もはや本亜種の姿を見ることはできませんでした。伊平屋島自体は、環境も良いのですが、やはりどこそこで行われている道路工事などの影響は決して無視できません。
おそらく日本でもっとも、いや世界でもっとも絶滅が近い爬虫類と言えるのではないでしょうか。


オビトカゲモドキのページへ
クメ(ヤマシナ)トカゲモドキのページへ
日本の守宮(ヤモリ)のページへ
INDEXページにもどる