各種の賞を受けた作品です。
賞の候補となった作品、文学賞以外の受賞作もあわせて紹介しています。

地 唄

「文学界」新人賞候補、第35回芥川賞候補。
地唄の世界に取材した作品で、父と娘の確執から始まり、伝統の継承の難しさが描かれている。

石の庭

NHKで放映され、テレビ部門団体で第12回芸術祭奨励賞受賞。
有名な京都の竜安寺の石庭にまつわる話。戯曲である。庭造りに賭けた、小太郎と末二郎兄弟の姿が描かれる。

白い扇

直木賞候補。後に「白扇抄」と改題。
日舞の稽古場を舞台にした作品。古く独特の色合いを持つ世界が、純白な素人娘との対比の中に描き出される。

ほむら

新作浄瑠璃として第13回芸術祭文部大臣賞受賞。
媼と女中のまよの日常を描いた話。媼が長年供養してきた僧侶に、年頃のまよが興味を持つようになるが・・・。僧侶の反応と、媼の意外な対応が描かれる。

香 華

第10回小説新潮賞を受賞。
とんでもなく不埒な母親のために楼閣へ売られ、芸者として生きることを余儀なくされた朋子の物語。母を恨みながらも、孝行せざるを得ない朋子の切ない心情と、負けん気の強さが胸に迫る名作。

華岡青洲の妻

第6回女流文学賞受賞。
世界で初めて全身麻酔による手術を行った華岡青洲。しかし、この小説はその偉大な医師が主役ではなく、その妻と母親の確執を描いた小説なのである。ハストリアンの著者ならではの着眼点が光る名作。

海 暗

第29回文藝春秋読者賞。
自然は豊かであるが、これといった産業もなく、若者が少なくなる一方の伊豆七島の御蔵島。そんな島に生きるオオヨン婆の姿を通して、離島の現実を考えさせられる作品である。

出雲の阿国

第6回婦人公論読者賞を受賞。第20回芸術選奨文部大臣賞受賞。
秀吉から家康へと移り変わる時代を背景に、歌舞伎の創始者と言われる阿国の生涯を描いている。有吉文学切っての大作で、綿密な調査に基づいて描かれた、優れた歴史小説である。

和宮様御留

第20回毎日芸術賞受賞。
幕末の公武合体策の犠牲となった和宮の東下に材を得た歴史小説。なんと和宮は偽物であった?歴史の陰に隠された謎が解き明かされ、悲劇に泣いた女性の姿が描き出される。


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