燃費チューニング製品性能検証(燃費グッズの効果をテストする)
燃焼効率を上げたり、燃費アップを謳い文句にした燃費グッズ、添加剤など、ガソリン高騰もあり、かなり出回っていますが、 シビックEG6で試してみたもの、試さなかったもの、検証結果を纏めてみました。
燃費、馬力アップを謳った燃費グッズを検証
評価 | 説明 | イメージ |
◎ | 燃料ホース磁石 燃料ホースに磁石を取り付けると燃焼しやすくなり、燃焼スピードがアップします。インジェクターになるべく近い位置に付けると効果が上がります。ただ、この取り付け方を謳った説明を見たことがありませんが事実です。車種による効果の違いは、付けた場所がインジェクターの近くに出来るかどうかで決まってきます。エンジン性能(燃費)は、ノッキングすれすれの点火時期が最も効果が高くなります。しかし、ノッキングさせるとエンジンを壊してしまいます。自動車メーカーはここにノックセンサーをつけて、ECUで点火時期を遅くする制御をしています。そして、安全のため、僅かに安全マージンがあります。燃料ホース磁石はこの安全マージンを食ってしまうので注意は必要です。 | |
◎ | トルマリン ある雑誌には、エアインテークに付けると燃焼効率が上がるような記事でしたので自作して試してみました。取り付ける場所をエアクリーナー辺りや、エアインテークチューブなど試してみましたが、確かに変化がありますが、すべて燃焼効率が悪化してるのをエンジン音、排気音、実走行で確認しました。 トルマリンを排気管に付けることを謳った製品があることを知り、こちらも自作して試してみたところ、排気効率がスムーズになったことを実走行してはっきりと確認できました。以後、排気管のくびれ、曲がりの前後にバンテージ状にしたトルマリンをバンドして付けると、取り付け毎に効果が確実にアップしたので、全箇所につけました。こちらはかなりお勧めできます。排気慣性効果が高まり燃費にも効果を期待できます。 | |
△ | コンデンサーチューニング シガーライターやバッテリーに直接つけるタイプの製品は総てコンデンサーチューニングです。バッテリーへのコンデンサーチューニングを自作して試してみましたが、確かにトルクが上がりましたが、代わりに出力ダウンしました。そして10Km程度ですぐに取りやめました。コンデンサーで電圧を安定すると謳っていますが、コンデンサーでの蓄電性能には必ずロスがあります。電圧を安定化する一方で平均電圧は下がってると考えられます。それでは、スパークプラグに高電圧を送るイグニッションコイルの性能がダウンするはずです。そして燃焼効率が悪化(燃焼速度が遅くなる)すれば出力よりトルクが上がるのは当然です。これをパワーが上がったと勘違いしてる気がしてなりません。 オルタネーターでも交流を直流にするため電圧を安定化しています。 | |
△ | 燃料添加剤 どれを入れても効果を感じません。後発参入メーカーは怖くて入れられません。そして、全メーカーでテストする気にはとてもなりません。まず、燃焼室などにカーボンが堆積しないようにするには点火性能を上げることです。私は、燃料タンクを満タンにしないので、水抜き効果付きのSTP製を年一回だけ入れています。 | |
? | 燃料タンク燃費グッズ とても怖くて入れる気になりません。万が一に燃料タンク内で腐食した場合は、災厄燃料ポンプ交換、燃料タンク交換に至ります。 | |
チューニングパーツや、燃費グッズなどの、効果を調べるにはAT車、CVT車では、五感ではっきりと確認できないように思います。 エンジン以外に、ミッションまで電子制御化されると、トルクや出力を判断する手段が減り、検証が難しくなります。 MT車では、アクセルレスポンスなどですぐに判断できます。 燃焼効率、トルク、出力特性で判断すると表のような結果になりました。
燃費を上げるには他にも、チューニングパーツに交換することで吸排気効率と軽量化ができ、燃費を上げられます。 この方法が正しい気がします。
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