カムエンドシール交換作業(B型エンジン・オイル滲み発生箇所)
カムエンドシールとは、B16A/B16B/B18CなどB型VTECエンジンの スプールバルブ辺りに半分隠れて見えるエンジンヘッドに刺さった黒いゴムキャップです。 ゴムで抑えてる以上、必ず滲みや漏れが発生します。 ここのメンテナンスは、シールパッキンを使うことと、取り付けの工夫で、99%滲みや漏れを止めることが出来ます。
カムエンドシール交換手順
順 | 名称/コメント | イメージ |
1 | タペットカバーを外します。当然タペットカバーのシールセットを前もって購入します。 | |
2 | プラグケーブルを外し、張り付いたシールワッシャーをマイナスドライバなどでこじって外します。 | |
3 | タペットカバーを外します。オイル交換を適正に行ってるかは、ここまでの作業ではっきり確認できます。エンジンオイル2500Km交換していれば、タールの様な付着物は発生しません。 | |
4 | カムエンドシールは、カムシャフトを押さえてる、アウターのカムシールを更に押さえてる、プレートを外す必要があります。B16Aなどは幸いなことに、片側プレートを外しても、構造上カムが浮いてくることはありません。 | |
5 | カムエンドシールを挟んでる、アウター側のカムシールを外します。オイル交換や粗悪オイル使用などは、このカムシールに悪い影響があると思われます。 | |
6 | カムエンドシールです。前回に私が交換した時のシールパッキンが残っています。マイナスドライバーなどでこじって引き出すことは可能ではありますが・・・ | |
7 | 実は、カムエンドシール交換するには、スプールバルブも邪魔だったりします。ですから、ついでに同じく漏れやすいスプールバルブパッキンまで交換しておくのが、最も効果的なメンテナンスです。 | |
8 | カムエンドシールです。丸いゴムキャップですがH状のデザインで裏側は穴が開いています。このゴムキャップのシール性が原因でオイルが滲みます。 | |
9 | 今回の交換は自身3回目のため、更に工夫をして付けました。カムエンドシールをブレーキクリーナーで脱脂することで、シーリング効果を上げ、その上にシールパッキンを前回より多めに盛りました。シーリングも、外より内側で聞くようにしました。 | |
10 | 取り付け終了。 | |
カムエンドシール交換は、カムシャフトを押さえてるカムのアウターシールのプレートを片側外すため、要注意です。 ボルトの締め付けトルクに対する知識と経験を十分得てる必要があります。
※ボルトの取り外し手順、取り付け手順、ボルトの強度など、多数知識経験が必要です。 タペットカバー取り付けには、古いシールパッキンの除去とブレーキクリーナーによる脱脂、 シールパッキンによるシーリングが必要です。