エンジン点検&調整&清掃(プラグホールからクリーニング )
”エンジン故障または不調時、速やかに整備会社に持ち込み修理したにも拘らず、以前の調子まで回復できてない。” そんな経験ありませんか?
直ぐに修理にだしたとしても、どうしても数十キロは不調のまま走行せざる得ないのです。 この間には、故障状態によって燃焼系統は不完全燃焼によるブローバイ増加で、カーボン堆積が進んでしまいます。
・・・それ以前に故障に気づく速さが重要で、大抵の方は故障がはっきり断定されるまで放置状態。 これはまずいのです。
シビックEG6にオイルキャッチタンク設置後、走行中PCVバルブまでのホースが潰れエンジン不調となり、不調状態で数Km走行せざる得なく、これが原因で、
エンジンフィーリングは以前と僅かに変わってしまいました。
※オイルキャッチタンク付属のブレードホースは、真夏は熱で潰れます。
これを放置すると不調どころかエンジンを壊します。
エンジン点検&調整&清掃(プラグホールからクリーニング )
エンジン不調とまでは言いませんが、調子に変化があった原因を点検します。 |
オイル交換前のレベルゲージ。カストロールRS 10W−50を約1950Km使用。 |
オルタネーターベルト調整。 |
オルタネーターは発電機ですが、張りすぎるとベアリングが痛みやすく、緩すぎると発電不良になりかねません。 |
スロットル清掃 |
レーシングしながら、クリーナーを注入し、排ガスをチェックします。白煙は殆どなし。 |
スパークプラグ点検 |
プラグコード回りとプラグホールには、僅かですが砂埃があるので埃を飛ばします。 |
スパークプラグを外すには、プラグレンチ、エクステンション、ラチェットを用います。 |
プラグホールからインジェクションクリーナー投入 |
プラグホールからクリーニング(インジェクションクリーナー注入)。長いホースに付け替え、ピストン頭に直接吹き付けます。 |
インジェクション/キャブクリーナーはこの方法が最も効果的です。液を入れすぎるとメネジ部分にカーボンが溜まるので注意です。(清掃が必要になってきます。) |
インジェクションクリーナーを各シリンダーに吹き付け、プラグにも吹き付け清掃しておきます。スパークプラグのネジ部分には焼きつき防止のスプレーをして元通りの位置に組み付け直します。 |
効果絶大で白煙は長い間吐き続け、エンジンフィーリングは大きく回復してきます。プラグ交換時期が来た場合は、古いプラグでインジェクションクリーナーを投入し、新品プラグ&オイル交換すれば最高のフィーリングに回復するはずです。 |
オイル、オイルフィルター交換 |
通常、整備会社ではベルトは強めに張ります。
そのため調整の必要はありません。
シビックEG6にはオルタネーターなどのベアリングを労わるため最初から緩め調整してました。(^^;
3番プラグはインジェクションクリーナー投入時は黒く汚れ気味でしたが、 四日後のオイル交換時に再度チェックしてみると、他のプラグと同じ水準にまで綺麗になっていました。
これが意味するところが、オイルキャッチタンク実験、PCV−インマニ間の詰まり、新品PCVバルブによるブローバイ排出増加、走行距離によるブローバイ増加、水温計60%までオーバーヒートした。 どれに該当するか分かりませんが、今後も継続してチェックしていきます。 いずれにしても、車の調子は元通り最高の状態に回復しました。
大抵の場合、”故障するたびに調子が落ち、新車時からのフィーリングが保てず新しい車に買い換える。” これが普通と考えてないでしょうか?
これは大きな間違いで、単なるメンテナンス不良。エンジンは一時でも不調状態を作ると、吸気菅、排気管、エンジン(プラグ、シリンダ、ピストン、バルブ、PCV、ブローバイ配管)などにカーボン堆積から 調子に影響します。これを洗い流すインジェクションクリーナー投入は重要です。 ※インジェクションクリーナーでプラグホールをクリーニングすると、新車時状態まで完全にフィーリングは回復しますが、 メンテナンス状態によってはプラグホールが真っ黒になりスパークプラグ固着の危険すらありますので、注意してください。 |
エンジンフィーリングが変わったもう一つの原因
オイルキャッチタンクのブローバイホースを高耐熱ゴムホースにしたとき、 ブロアーファン(室内ファン)を回したアイドルアップ時に950回転になるようにアイドリング調整しました。 そしてエンジンオイル交換時、10W−50のカストロールRSに、 ミッションオイルで余った5W−40のモービル1DEを0.2Lほど混ぜて使いはじめたのです。 ※アイドリングを絞り、エンジンオイルの粘度を下げたのでした。 アイドリングが高いからと絞ると、空気流量(実際は負圧)は、スロットル開時も含む全域で減るようです。 アイドリング時スロットルは完全閉じですが、アイドリング用にバイパスで空気を流します。 これがアイドリングで、アイドルアジャストスクリューで調整されています。 このアイドリング時の空気はアイドリング時だけでなく、スロットル開時も常に流れているのです。 絶対的な空気流量はここでも決まってしまうのです。 アイドリングが750−850まであったとしても、アジャストスクリューはできる限り開いておき、 800−950あたりに調整して、この値範囲の限界に開き気味にしたほうが良いようです。 ※こうすることでアイドリングだけでなく、全回転域で絶対空気量が上がり、吸入空気が増してるようです。 エンジンオイルは、硬いと点火時期を僅かに遅らせ、柔らかいと僅かに進めると調子が良いのです。 これもチューニングしてるとはっきりします。 ※恐らく駆動抵抗が関係してると思われます。 アイドリング回転を、電気消費なし(アイドルアップなし)で950回転とし、適正点火時期に調整していくと、 エンジン鼓動、排気音も燃焼効率がよくなったことを示す燃焼音(爆音?)となりました。(^^) ※3番プラグの被りはこれが原因で、アイドリング時の空気量が足りず燃焼効率が落ちたことを示してたのです。3番プラグはブローバイにより被りやすいのです。 |