メタルキャタライザ性能比較(純正触媒とメタルキャタライザを比較)
シビックEG6は、エキマニや中間パイプ、マフラーとステンレス製の高性能なチューニングパーツに置き換えていくと、 触媒だけチューニングパーツが販売されてないため取り残されてしまいます。 実はこの純正触媒が最も排気効率を妨げているのです。 この問題を解決するべく、ワンオフ排気管などを作成しているタクミクラフトにシビックEG6専用のワンオフ・メタルキャタライザを製作依頼しました。
シビックEG6純正触媒×ワンオフ・メタルキャタライザ性能比較
EG6純正触媒。重さ2Kg/入口55Φ/触媒部90Φ/出口55Φ、材質鉄。入口、出口の内径を計ると4cmほどで狭い上に触媒の目が細かいため排気効率が著しく落ちます。Rマフラー交換だけでは排気効率アップには限界があります。先に触媒交換が重要に感じます。 鉄のため外径より内径がかなり狭くできてます。 |
メタルキャタライザ。重さ3Kg/入口60Φ/触媒部110Φ/出口60Φ、材質ステンレス。排気管は60Φ統一で、出口はSPOON中間パイプに合わせて60Φのフランジです。触媒部は単純計算で純正の3倍以上で尚且つ目が粗い。ステンレス製でハニカムコア溶接のため外径、内径の差はほとんどありません。 |
純正触媒は格子状です。光の透過率が悪く、写真撮影に苦労します。(^^;汗 |
メタルキャタライザはトタン屋根のように曲がった板を巻いてあります。 |
排気管は熱を持ち、車体裏で水を被るため、純正触媒のボルトは錆錆になります。 |
このボルト、ナットは約3年で写真の通りです。メタルキャタライザ取り付けにはステンレスボルト、ステンレスナットを使います。 |
EG6純正触媒の取り付け状態。カバー付けると約2.5Kgほどだと思います。 |
メタルキャタライザ取り付け状態。錆止めに耐熱塗装しました。 |
排気効率を上げるには、エキマニ4−2−1パイプ、中間パイプ、Rマフラー交換で良くなります。
しかし、シフトチェンジでクラッチを踏み込んだときのタコメーターの急激な下がり方は排気慣性を阻害するものがあると推測できます。
タコメーター(エンジン回転)が急激に下がるとスムーズなチェンジがし難いため改善すべきところです。
この問題はメタルキャタライザに交換することで改善されました。
交換するとクラッチ踏み込み時にタコメーターの針はゆっくり下がるようになり、シフトチェンジがスムーズに繋げられるようになりました。
マニュアル車を敬遠する人はシフトチェンジがスムーズに繋げられないことにあると思います。
メタルキャタライザにすることで、シフトレバー操作時にエンジン回転が合わないことで起こる振動などは起き難くなります。
ゆっくり繋げても、速く繋げても問題なくスムーズに繋がります。
正直シフトチェンジの問題がメタルキャタライザで解決できるとは考えていませんでした。
排気ガスもクリーンで純正触媒と全く変化はありませんでした。
DC2やEK9にはメタルキャタライザが販売されていますがEG6はどこのメーカーも販売していないので特注するしかありません。
私のEG6はエキマニ側を純正サイズで、中間パイプ側をSPOON中間に合わせて60Φにした特注品です。値段は約7万円です。
費用対効果を考えると、エキマニ4−2−1と同等かそれ以上とも言えます。
メタルキャタライザの効果は、排気慣性効果による排気のスムーズ化と、シフトチェンジがし易くなる。
そして燃費や、トルク、馬力アップすると考えていいでしょう。
車検対応か気になるところですが、最近の車検は規制が緩和されてきていて触媒としての効果が認められれば通るそうです。 (私のEG6は車検にパスしました。純正触媒は念のため保管してます。)
マニュアル車はチェンジ時にエンジンやクラッチに負担をかけない為にもクラッチ操作のし易さが大事で、これは重要チューニングパーツだと思います。
触媒取り外しは、触媒と中間パイプを取り付けるナットがロックナットになっていることに注意が必要です。 ナットが焼きついてると勘違いしがちですが、もともとナットはロックナットで緩めるのが難しく、しかも錆びています。 外すには、サンダーか鉄鋸が必要です。 中間パイプを外し、鉄鋸でナットをある程度切断してから、鑿とハンマーで抉って外しました。 当然ですがナットを前もって購入しておく必要があります。 |
メタルキャタライザ取り付け後、近所で県外の陸運局にて1回目の車検を受け、問題なく車検にパスできました。 2回目の車検は構造変更するため県内ですが遠い陸運局にて構造変更+車検を受けに行きましたが、メタルキャタライザのガス検の証明がないため、車検にパス出来ませんでした。 各都道府県で車検の規定が僅かづつ違うようですので、この点は要注意です。 |
触媒ストレートとは?
ストリートでは絶対に使用してはならないサーキット専用の触媒ストレート。
触媒(キャタライザ)の必要性を痛感させられる結果になりました。
触媒ストレートとは?
J’S Racing触媒ストレート。重さ1Kg/入口〜出口55φ(内径50φ)、材質ステンレス。車検非対応。サーキット専用です。テストだけしたので結果を纏めておきます。 |
排気ガスのツンとする匂い。適正点火時期に調整すると、朝一のエンジン始動時に始動性が悪化しました。・・・これは、明らかにまずい。(抜けすぎてるのでは?) |
排気音は常に爆音。エンジン暖気時、アイドリング時の排ガスの臭さ、…走行後にエンジン停止し運転席から出ると、ツンとする排ガスの匂いが、…。 |
触媒ストレートは抜けすぎと思われる症状があります。
低速回転時のトルクはメタルキャタライザの方があります。
中高回転域もメタルキャタライザと性能差はありません。
恐らくこの原因は、排気ガスの抜けすぎにありそうです。
違法、爆音、臭い、低速トルクの悪化、・・・。
糞詰まりの純正触媒の対策には、メタルキャタライザしかありません。
Rマフラーには、低−中速トルクを謳った製品があります。 低−中速重視のマフラーは消音効果をだす構造のため排気抵抗にはなりますが、 僅かに排気抵抗があったほうが低−中速トルクが出せるのかも知れません。
触媒ストレートに換えると、低速トルクが僅かに低下する理由は? |