有吉文学には、「川もの」と呼ばれる作品群があります。
作品名に「川」がついていることと、
川の流れに人生をなぞらえて描いていることという特徴があります。
*作品名をクリックすると「読書記録」を読むことができます*
| 紀ノ川 |
| 明治時代、和歌山の素封家に生まれ育った女性「花」の生き様を描いた作品。著者自身の家系がモデルになっていることで有名。幼少の頃の著者の様子も伝わって来て、興味深い。 |
| 日高川 |
| 和歌山県を流れる日高川。その源流に涌く龍神温泉を舞台として物語が始まる。ヒロイン知世子の姿を通して、女の情念というものが、道成寺に伝わる安珍清姫の伝承と絡めて描かれた名作。 |
| 有田川 |
| 柑で有名な和歌山県の有田が舞台。蜜柑作りに生涯を賭けた、というか熱中した千代の物語。川の氾濫に幾度か運命を弄ばれる千代の、逞しく生きる姿が爽快な作品である。 |
| |
| 下の作品名にも「川」がつきますが、「川もの」には含まないようです。当初の作品名が「黄金伝説」だったためか、舞台が和歌山でないせいか・・・。たしかに、「川もの」ほどには、主人公の人生に「川」が絡んでは来ないようです。 |
| 鬼怒川 |
| 鬼怒川のほとり、結城の里に住む紬織りの名人:チヨの悪夢の物語。黄金埋蔵伝説にとりつかれた男たちの姿を通して、戦争の悲惨さが描かれた作品である。 |