| 夕陽ヵ丘三号館 |
| 社宅団地に住むサラリーマン家庭が描かれた作品。夕陽が美しく見える、最新設備の団地に入居した喜びも束の間、見栄の張り合いの渦中に巻き込まれ、苦悩する音子の哀れな姿が描かれている。 |
| 芽 鱗 |
| 戦後の、日本がまだ貧しかった時代の若い夫婦の苦闘が描かれた作品。 |
| 恍惚の人 |
| 痴呆老人を扱って、当時の流行語にもなったほどの有名な作品。誰もが避けることのできない「老い」。身近な家族が痴呆になったら、もし自分が痴呆になったら。深刻な問題を暗くならずに読ませる名作。 |
| 若草の歌 |
| 東京の下町で蕎麦屋を経営する、金さん一家の娘二人を中心としたホームドラマ。 |
| 油煙の踊り |
| 敗戦の痛手に苦しむ、斜陽一家の話。すっかり意気地のなくなった両親と、気丈に生きる娘の姿を対比して描く。戦後の日本の姿が垣間見える作品。 |
| 祈 祷 |
| 被爆者である道子とその家族の姿を描いた作品。原爆の被害の大きさを実感させ、誰もが平和への祈りを捧げたくなる名作である。 |
| 鬼怒川 |
| 鬼怒川のほとり、結城の里に住む紬織りの名人:チヨの悪夢の物語。黄金埋蔵伝説にとりつかれた男たちの姿を通して、戦争の悲惨さが描かれた作品である。 |
| 真砂屋お峰 |
| 1代将軍家斉の頃の江戸を舞台とした時代小説。正直者が馬鹿を見るような矛盾した世の中を、短期で気っぷの良い江戸っ子らしく生き抜くお峰夫婦の姿が描かれている。 |
| 華岡青洲の妻 |
| 世界で初めて全身麻酔による手術を行った華岡青洲。しかし、この小説はその偉大な医師が主役ではなく、その妻と母親の確執を描いた小説なのである。ハストリアンの著者ならではの着眼点が光る名作。 |
| 華岡青洲の妻(戯曲) |
| 世界で初めて全身麻酔による手術を行った華岡青洲。この作品は、偉大な医師の陰に隠れた、彼の妻と母親の確執を描いた同名の小説を劇化したものである。 |
| 助左衛門四代記 |
| 紀州の豪農:垣内家の物語。当主が「助左衛門」を襲名することは4代目まで続いた。垣内家は代々庄屋を務めた家柄で、各代それぞれの助左衛門の活躍ぶりと、彼らの妻子が描かれている。 |
| 紀ノ川 |
| 明治時代、和歌山の素封家に生まれ育った女性「花」の生き様を描いた作品。著者自身の家系がモデルになっていることで有名。幼少の頃の著者の様子も伝わって来て、興味深い。 |