| 出雲の阿国 |
| 秀吉から家康へと移り変わる時代を背景に、歌舞伎の創始者と言われる阿国の生涯を描いている。有吉文学切っての大作で、綿密な調査に基づいて描かれた、優れた歴史小説である。 |
| 和宮様御留 |
| 幕末の公武合体策の犠牲となった和宮の東下に材を得た歴史小説。なんと和宮は偽物であった?歴史の陰に隠された謎が解き明かされ、悲劇に泣いた女性の姿が描き出される。 |
| 真砂屋お峰 |
| 11代将軍家斉の頃の江戸を舞台とした時代小説。正直者が馬鹿を見るような矛盾した世の中を、短期で気っぷの良い江戸っ子らしく生き抜くお峰夫婦の姿が描かれている。 |
| 華岡青洲の妻 |
| 世界で初めて全身麻酔による手術を行った華岡青洲。しかし、この小説はその偉大な医師が主役ではなく、その妻と母親の確執を描いた小説なのである。ハストリアンの著者ならではの着眼点が光る名作。 |
| 華岡青洲の妻(戯曲) |
| 世界で初めて全身麻酔による手術を行った華岡青洲。この作品は、偉大な医師の陰に隠れた、彼の妻と母親の確執を描いた同名の小説を劇化したものである。 |
| ほむら |
| 媼と女中のまよの日常を描いた話。媼が長年供養してきた僧侶に、年頃のまよが興味を持つようになるが・・・。僧侶の反応と、媼の意外な対応が描かれる。 |
| 赤猪子物語 |
| 帝の言葉を信じて、召し出されるのを80年も待った、赤猪子という女性の物語。 |
| 助左衛門四代記 |
| 紀州の豪農:垣内家の物語。当主が「助左衛門」を襲名することは4代目まで続いた。垣内家は代々庄屋を務めた家柄で、各代それぞれの助左衛門の活躍ぶりと、彼らの妻子が描かれている。 |
| かみながひめ |
| 和歌山の道成寺に伝わる髪長姫の物語をもとにした童話である。道成寺の話は『日高川』にも出てくるので、あわせて読むと興味深い。 |
| 千姫桜 |
| 千姫の御殿で、夜桜を愛でる宴会が開かれた折の話。家康の孫で、秀忠の娘で、家光の姉に当る千姫は、豊臣秀頼の妻でもあった。歴史に翻弄された女の悲哀がにじみ出た作品。 |
| 紫絵 |
| 大高白滋という画家の話。芸術を生み出す苦闘が描かれる。 |
| 「薬湯便覧」由来 |
| 江戸時代を舞台にした、お勢と成太郎のロマンス。 |
| 石の庭 |
| 有名な京都の竜安寺の石庭にまつわる話。NHKのドラマの台本として書かれた戯曲である。庭造りに賭けた、小太郎と末二郎兄弟の姿が描かれる。 |
| ふるあめりかに袖はぬらさじ |
| 幕末の岩亀楼という遊女屋が舞台。アメリカ人の相手になるのを拒んで自殺した「攘夷女郎」と称えられた亀遊を描いた劇作品。笑いのなかに切なさが溢れる。同内容の短編小説に「亀遊の死」がある。 |
| 亀遊の死 |
| 幕末の岩亀楼という遊女屋が舞台。異人の妾になるのが嫌で死んでしまった遊女:亀遊の話を、朋輩のお園が語っている。『ふるあめりかに袖はぬらさじ』とほぼ同内容の短編小説。 |
| 第八戒 |
| 長崎で、安女郎をしていたおげんの話。遊女の哀れな姿が、キリシタンの取り締まりという歴史を背景に描かれる。 |
| 落陽 |
| 中国の楊という画家の物語。王昭君の肖像画を依頼され、その美貌をいかに再現するかに苦慮する姿が描かれる。 |