タイヤ&ホイール・メンテナンス(タイヤ交換作業に必要な工具など)
ホイール(タイヤ)の整備は、購入時にメンテナンスしやすいものを選択しておかないと、個人では手に負えなくなります。
ホイールを見た目の綺麗さだけで選ぶと、ホイールナットのホールが深くてタイヤ取り付け/取り外しの作業性が悪化します。 デザイン重視のアルミホイールは鋳鉄製が多く、鉄ホイールと重さが変わらない場合もあります。 アルミホイールとタイヤではアルミホイールのほうが重いため、インチアップも重量増になるだけです。 スペーサー取り付けは、強度悪化、アライメントの狂い、重量増とデメリットだらけです。
ホイールは、機能優先で、軽量化、高剛性、整備性で選ぶべきです。
タイヤは、サイドウォール強度(ロードインデックス、速度記号)が重要です。
タイヤ(ホイール)について
説明 | イメージ |
ブリジストン PLAYZ PZ−1。[195/55R15 84V]PLAY'Zは日本製タイヤ。タイヤも安ものは日本メーカーでも外国製です。安いタイヤはどうも早く減る傾向があります。サイドウォールが軟らかく、車指定の空気圧でいれてもタイヤが凹んで見えます。この凹みがタイヤの寿命悪化にも見えます。タイヤはサイドウォールの作り、ラジアル面の作りをみて購入します。空気圧はF2.8/R2.6で入れてます。 | |
EG6 SIR−S純正ホイール。シビックEG6特別仕様車SIR−Sの純正ホイールです。デザインは非常に良いですが、鋳鉄のため重いです。アルミホイールとしての意味はデザインだけです。僅かにでも軽いどころか、スチールホイールのほうが軽いかもしれません。それでも、ホイールの作りは非常に良いです。 | |
RAYS TE37。[15x6 1/2JJ PCD100 4H OFFSET+45 Br(ブロンズ)] RAYSは他メーカーより強度を高い基準で製造されてるようです。VOLKRACING TE37は、強度、ホイールデザインのバランスが取れたレース用の鍛造アルミホイールです。1本あたり純正より3Kg以上軽量。バネ下1Kg減はバネ上20Kg減に匹敵すると言われます。純正鋳造アルミホイールと比較してもその性能差は歴然です。 | |
RAYS ジュラルミンナット。[19mm 1.25ピッチ x16本]軽量ハブナットは、ジュラルミンの他に鍛造もあるようです。こういったナットと鍛造ホイールなどを使う場合は、締め付けトルクの重要度が増します。なぜならお互いが強度が高いため、緩くても、締めすぎもまずく、シビアになるからです。 | |
トルクレンチ。3500円程度の安ものです。流石に個人で30000円もするKTC製のトルクレンチは購入に踏み切れませんでした。各ナットを均一なトルクで締めることが重要なため、多少の締め付け誤差は大きな問題ではないと思います。ホンダ車(EG6)は11Kgf締め付けです。 | |
タイヤ取り付け&取り外し。タイヤ取り外しは、タイヤ接地状態で僅かに緩め、ジャッキアップ後に完全に緩める。(※完全に緩めないこと) | |
エアレベルゲージ。EG6の空気圧は、F2.4、R2.3が標準です。この空気圧で入れると、PLAYZは地面との接地面が若干潰れて見えるため、圧力をF2.8、R2.6に設定しています。タイヤには問題ありませんが、これでもフロントは潰れて見えます。タイヤの側面と中心が均等に減ってるようで、恐らく問題ないです。空気圧高め(高すぎ?)は燃費にもいいです。(^^;;;汗 | |
空気入れ。タイヤに空気を入れるには、実は自転車用空気入れでも出来ます。バルブとの接続口が車のタイヤ用であればOKで、一般品に車の空気が入れれる製品があります。圧力タンク付きのがベストです。写真の空気入れはパナソニック製でプラスチックの軽量品です。空気入れ、エアゲージ、パンク修理剤を車載しています。 | |
RAYS センターキャップ。センターキャップをつけないとシャフトのボルト、ナットに水がかかり錆びが発生しやすくなるため購入しました。錆を防ぐには、クリア塗装でも抑えられますが、空気抵抗を考えるとフラット化するほうが有利とみました。 | |
タイヤ交換作業は簡単に見えますが、基本作業方法があり、この作業を怠ってるとホイールを傷めたり、ハブボルトやハブナットを傷めることになります。 また、ホイールのエアバルブもメンテナンスは重要でTE37などアルミホイールはエアバルブは金属性ですがゴムが挟み込んであります。 いずれはここも劣化することを計算に入れるべきな気がします。 バルブコア(むし)も締め付けが緩いとエア漏れもありますし、定期交換も必要になる部品です 。
タイヤ交換時のトラブルで多いのが、ハブボルトの錆びによるハブナットの固着があります。 ハブボルト、ハブナットの固着を防ぐにはトルクレンチ使用だけでは恐らく防ぎきれません。 CRCなどで潤滑する方法がありますが、油をまともにさすのはすべり過ぎて過剰トルクで締めてしまったりと別の問題が発生します。 実はここにディスクパッドの鳴き止め剤を塗布すると良いのです。 パッドの鳴き止め剤は実は油分を含んでるためCRCより軽い潤滑作用で、すべり過ぎず、固着することもなく、安全に使えます。 ハブボルトが錆びたり、ハブナットの固着に至ることは完無になります。 10年以上この方法を使っていますが、錆びることもなく程よい締め付け抵抗と潤滑をしています。 |
写真のエアレベルゲージをよく見ると、針の位置が狂っています。 エアレベルゲージは、2,3年もすれば大抵針の位置が狂ってしまうため、誤差を整備会社などで確認してもらいます。 写真のエアレベルゲージは、+0.2Kg高めに表示されるため2.4Kgにするには2.6Kg入れる必要があります。(^^;) |
ホイール&タイヤの重要な知識(また改めて文章を書き直します。(^^;))
名称 | 説明 |
鍛造と鋳造の違いは? | 鍛造アルミは軽量で剛性があり価格も高価です。 鋳造は鋳物で剛性が低いため重く価格も安いのが特徴です。 |
ホイールデザインは? | 複雑なデザイン作成には鋳物がむくため、メッキ加工のアルミは殆ど鋳物と思われます。なにより価格が安いのが鋳物です。鍛造ホイールでもデザイン性は遜色は殆ど変わりないと思います。 |
スペーサーについて | スペーサーはオフセットが合わない場合につけますが、そもそもオフセット違いのホイールをつける意味がありません。スペーサーでナットのかかりが悪くなり、純正オフセットを変更すればアライメントも狂い、偏磨耗でタイヤの寿命が縮むだけです。 |
インチアップとは? | 実はタイヤよりホイールのほうが重いのです。インチアップする意味は全くありません。純正タイヤサイズで空気圧を高めにすれば、性能は十分だと思います。ホイールの軽量化はインチアップより遥かに性能アップします。 |
オフセットとは? | オフセット(インセット)は、タイヤのはみ出し具合です。車指定のオフセットと外れれば、アライメントが崩れて偏磨耗によりタイヤの寿命が縮むだけです。 オフセットは35mmから45mmにするとタイヤハウスに引っ込むため、オフセットとは、=インセットを意味します。 |
ロードインデックスとは? | タイヤの荷重指数です。タイヤが重さにどれだけ絶えられるかを示す値です。 |
速度記号とは? | タイヤの速度による強度を示します。ロードインデックスと速度記号は、サイドウォールの固さを意味します。 |
ハブボルトのメンテ | ハブボルトは新車でも錆びてるのを見かけます。ハブボルトの錆びは最低のメンテナンス性です。ボルトの質が悪いのか?車メーカーにも関係するようです。タイヤ交換は車を長年使用すると数十回行うため重要箇所です。トルクレンチによる締め付けトルクが出なくなるので要注意メンテ箇所です。 |
ハブナットについて | ホイールとナットはあったものを使うことが重要です。RAYSならRAYSのホイール&ナット。稀にナットがホイールを削ってしまうケースもあり、テーパーの角度が違う場合もあるかもしれません。 |
タイヤの表記について | 195/55R15 85Vであれば、左から順に幅、扁平率、ラジアル、ホイールインチ、ロードインデックス、速度記号です。 |
サイドウォールとは? | サイドウォールは、殆どタイヤの強度といっても過言ではないと思います。安いタイヤはここが柔らかく、高いのは硬く出来てます。ロードインデックス、速度記号はサイドウォールを意味します。 |
ホイール精度について | 安いホイールは中国製など外国製です。高価なのは日本製。安物はホイールバランスが悪く、バランスウエイトを大量に貼り付けが必要です。高価なタイヤはホイールバランスが高いのが特徴です。 |
適正空気圧とは? | 車指定の空気圧でOKですが、サイドウォールの柔らかい安物タイヤでは0.2以上高めにしないと、タイヤのサイドからの磨耗が激しくなると思われます。車指定空気圧より高め設定にしても偏磨耗はないようです。少ない場合に偏磨耗するようです。前後ローテーションすることで寿命が伸びます。 |
タイヤの磨耗について | フロントタイヤはかじを切るため側面が減り、リヤは基本的に平らに減る傾向にあります。 |
サスペンションとの関係 | F:ストラット、R:トーションビームの車が殆どのご時世になりました。このサスペンションは、安く安く製造できるのが特徴で、燃費と安さを謳う最近の車はすべてこの方式です。ただ、このサスペンションは偏磨耗が大きくタイヤの寿命が短いのが特徴です。 |
アライメントとの関係 | サスペンションが正確に調整されてるかにより、タイヤの寿命に影響します。F:ストラット、R:トーションビームの車は、アライメントが甘いのが特徴のようです。フロントはアッパーアームがないため不安定、リヤはシーソーのように動くため前後とも丸くタイヤが磨り減ります。 |
タイヤの性能と価格 | 安いタイヤほどサイドウォールが柔らかいのが特徴です。柔らかいことが原因で側面からの磨耗から寿命が短いのが特徴です。 |
足回りの軽量化について | 鍛造ホイールにすることで、純正アルミホイールに比べ1本あたり3Kg以上軽くなります。(195/55R15) サスペンションの動きが俊敏になり安定感が増し、軽量化の効果をはっきり体感できます。 |
ホイールセンターの穴 | ホイールをはめる車体側のハブは、センターに出っ張りがある場合があり、この出っ張りとホイールセンターの穴のクリアランスが狭いと錆により固着する場合があります。ホイールを外すときは、こじって外すことになります。注意すべきは取り付け時、センターの錆を落とし油をさしておかないと、指定トルクで締めてもハブボルトが締め切らない場合があります。 |
インチダウンの危険 | ホイールのインチダウンは、キャリパーとの干渉やクリアランスが狭くなる危険があります。バランスウエイトを貼るとスペースが詰まり危険です。そのためドア開口部に貼られてる指定タイヤサイズを守るべきです。 |
スタッドレスタイヤとは | スタッドレスタイヤは、サイドウォールが柔らかいため、車指定の空気圧では接地面凹み、タイヤが潰れます。スタッドレスタイヤとは、安いタイヤをベースにグリップのみ変更してるように見えます。そのため、過積載、高速走行、スポーツ走行などは全く不向き。 スタッドレスタイヤの販売では、ホイールのオフセットは無視されるので注意。 |
駐車場などのほんの僅かな傾斜角でギヤをニュートラルにしてタイヤが転がったり、転がらなかったり。 これは単純に空気圧だけの問題だったりします。空気圧で転がり抵抗が決定します。 タイヤのパンフレットを見るとロードインデックス、速度記号などと合わせ、空気圧に関係した荷重や速度の表も記載されています。 実はタイヤは、速度や荷重で最も性能がでるのは空気圧高めのようです。空気圧は3.0Kgまでは特に問題ないようです。