ラジエター強制ファンスイッチ(オーバーヒート予防と対策方法)
オーバーヒートに遭遇したらどう対処するか?
8万Km前後でサーモスイッチ(ファンスイッチ)は故障に至るため、
この時どう対応するかがその後のエンジン状態を左右することになります。
災厄のオーバーヒートは、金属の膨張からエンジン駆動パーツの金属接触。
ウォータージャケットから水漏れしエンジンオイルと混ざり白濁。
これを防止する手段は一つ。レッカー車に頼るしかありません。
ラジエター強制ファンスイッチ(オーバーヒート予防と対策方法)
サーモスイッチ(ラジエターファンスイッチ)。水温センサーとも呼ばれます。 |
鋸で切断分解します。真鍮性なのか、切断は思った以上に簡単でした。 |
かしめるてある部分を鉄鋸で切断すれば綺麗に分解できるようです。 |
内部のセンサー部分です。 |
写真のパーツが左から順番に奥に納まってます。 |
スイッチ部分。円盤状の鉄板がバイメタルで、変形してスイッチを断続します。 |
接点部分を半田付けしてシールパッキンで埋める。強制サーモスイッチ完成。 |
強制ファンスイッチ作成方法には、ECU、サーモスイッチ、ファンリレーにスイッチを設けることで作成可能ですが、 どれも配線取り出しクリップを使わざる得ないです。※配線取り出しクリップはトラブルの最たる原因。
よ〜く考えてみると、実はサーモスタットが上手く働いているのです。
ファンを手元で断続させなくても、回しっぱなしでも問題はなく、
サーモスタットだけでも水温制御は十分出来るのです。
これを一時的に挿せばOKです。
サーモスタットは、ラジエタコア(コンデンサ)の通路を断続。
サーモスイッチは、ラジエタコアのファンを回す。
ですからコアだけ冷やし、後はサーモスタットが水温で断続するため、
ファン回しっぱなしでも水温は十分安定するということです。
※始動〜暖気後のサーモスタット、サーモスイッチの働きを考えると対策は十分です。 |
オーバーヒート対策は、水温計を見る癖をつける。
水温上昇に速く気づき、ヒーター&ブロアーファン全開にする。
路肩に停止しボンネットを開けエンジン始動状態で冷ます。
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