オイルフィルター性能比較(オイルエレメント内部構造比較検証)
オイルフィルターには純正品、社外品があり、社外品には一般品と高性能を謳った製品があります。 この3製品でどれを使うのが最も安全なのかを検証するために分解してフィルター部とバイパスバルブを比較してみました。
オイルフィルター分解(オイルフィルター内部のフィルター)
説明 | イメージ |
ホンダ純正オイルフィルター(型番:15400-RTA-003)。ホンダ車はすべての車でオイルフィルターをこの型番に統一したようです。小型車から大型車まで、また旧車もこの型番のオイルフィルターに変えられたようです。(シビックEG6もこの型番) | |
PIAA製オイルフィルター(型番:xxxxx)。2段構造のオイルフィルター。バイパスバルブは、純正と同等のスプリング圧でした。大型のスプリングが別にあり、ケースとフィルターをこのスプリングで押し付けてるようでした。 | |
社外品オイルフィルター(型番:xxxxx)。フィルターの濾紙の密度が高いのが特徴です。バイパスバルブのスプリング圧は純正と同等でスプリングサイズも同じです。見た目では、濾紙の長さから濾過能力が高いようにも見えます(?)。 | |
オイルフィルターのオイル循環は外側から入ったオイルが内側へ抜ける構造です。 フィルターの濾紙の間隔が狭すぎるとオイルが濾紙へ通過しにくくなるかもしれません。 濾紙の外側で間隔が狭く見えるということは、内側では更に狭いと考えられるからです。
ホンダ純正品、PIAA製は濾過能力が高いと考えられる気がしました。 オイルフィルターへのオイルの通過に抵抗が高まると、オイルフィルターに設けられた、 バイパスバルブが開いてオイルが濾過されることなくエンジン内を駆け巡ることになり、 エンジン駆動部分(メタル)などが損傷する危険にさらされます。
3社のメーカーともフィルターのシールはしっかりしてるようで、オイルが濾紙の隙間から抜けるような 欠陥に繋がるような作りはありませんでした。
ホンダ純正品は、フィルターの前後がゴムでシールされ、バイパスバルブとオイル経路がしっかり確保され、 作りは明らかに良いようでした。 フィルターの面積も純正が大きく、価格1280円ほどと高めではありますが、純正品を使うのが最も安全という結論だと私は判断しました。
オイルフィルターの濾過能力が低下し圧力が高まると、オイルフィルター内部のバイパスバルブが開き、 濾過することなくオイルがエンジンを駆け巡ることになります。 こうなると、エンジンは金属片や不純物でメタルなどを傷つけることになります。 純正オイルフィルターのバイパスバルブは手で軽く押すだけで簡単に開くほどのスプリングで押さえてるため、 内部が見えない以上、早めのオイルフィルター交換が安心だと思いました。